生産ラインを複雑にすることなく、高コントラスト印字を実現
Kerry Bryson
Videojet グローバルプロダクトマネージャー(産業用インクジェットプリンタ)
顔料インク対応の産業用インクジェット印字, 顔料インク, 産業用インクジェットプリンタ(小文字用), 高コントラスト印字, インクジェットプリンタのメンテナンス
生産、流通、トレーサビリティにおいて、明瞭で読み取りやすいコードは欠かせません。暗色や着色された素材、または印字が難しい素材に印字する場合、高コントラストのコードを実現する手段として、顔料インク対応の産業用インクジェットプリンタ(小文字用)が広く使用されています。顔料インクはコードの視認性を高められる一方、従来はメンテナンスの負担が大きいことが課題でした。近年の顔料インク対応インクジェット技術は、高コントラスト印字と、より予測しやすい安定運用の両立を支援するよう設計されています。
高コントラスト印字は、飲料やパーソナルケア製品から工業用包装、建材まで、幅広い業界で使用されています。その目的は明確です。重要な情報を見やすく、読み取りやすくすることです。
印字の視認性が重要な理由
明瞭で読み取りやすいコードは、製品の識別だけでなく、次のような工程にも役立ちます。
- 製品のトレーサビリティ
- 品質検査
- 在庫管理・物流工程
- 誤読や手直しのリスク低減
- 目視確認の迅速化
コントラストが不十分な場合、正しく印字されていても、生産工程やその後の取り扱い時にコードを素早く識別しにくくなることがあります。
従来の顔料インク印字が抱える課題
顔料インクは、視認性の高い印字を実現できることから選ばれています。染料インクとは異なり、顔料インクには固体の顔料粒子が含まれており、暗色の素材でも高い隠ぺい性と視認性を発揮します。
一方で、従来はこうしたメリットと引き換えに、運用面での負担が生じることがありました。顔料粒子は時間の経過とともに沈殿し、フィルターの目詰まりや内部部品の損傷につながる可能性があるため、システムによってはメンテナンスの頻度が高くなる場合があります。生産現場では、プリンタの清掃、立ち上げ作業、予期せぬ中断への対応に余分な時間を要することがあります。
そこで生じるのが、次の疑問です。必要なコントラストを確保しながら、生産ラインを運用する人の作業を増やさないためには、どうすればよいのでしょうか。
印字ソリューション選定のポイント
高コントラスト印字に求められる条件は用途によって異なりますが、多くの業界に共通する確認ポイントがあります。
主な確認ポイント
- コードの視認性
- 印字対象の素材に適したコントラスト
- 生産中を通じて安定した読み取りやすさ
- インクの安定性
- 安定した顔料インクの循環
- 長期間にわたる安定した印字品質
- メンテナンス要件
- 予測しやすいサービス間隔
- 日常的な清掃作業の最小化
- 再起動性能
- 停止後も安定して再稼働
- 生産を素早く再開
- 操作性
- 直感的に操作できるユーザーインターフェース
- トレーニング負担の軽減
要点
顔料インク対応の産業用インクジェットプリンタを評価する際、メーカーでは一般的に次の点が重視されます。
- 安定した高コントラストの印字品質
- 安定した顔料インクの循環
- 予測しやすいメンテナンス要件
- 停止後の迅速な復旧
- 生産現場での優れた操作性
最適なソリューションは用途によって異なりますが、多くのメーカーでは、コードの視認性、稼働率、運用の簡便性のバランスが重視されています。
視認性と安定稼働の両立
顔料インク対応の産業用インクジェット印字は、暗色の製品、着色されたパッケージ、軟包装フィルム、金属部品、ガラスなど、印字が難しい素材に視認性の高いコードが求められる場合に使用されます。必要なコントラストを確保しながら、日常的なメンテナンスや生産中断を最小限に抑えられることが、優れたソリューションの条件です。
多くのメーカーにとって、印字品質と稼働率はどちらも重要です。視認性の高いコードも、生産中に安定して印字し続けられてこそ価値を発揮します。
近年の顔料インク対応プリンタは、この2つの要件を両立する方向へ進化しています。インク管理、プリンタ設計、メンテナンス作業の改善により、顔料インク印字で課題となりやすい運用負担を軽減しながら、安定した高コントラスト印字の実現を支援します。
現在の印字システムが不要な複雑さを生んでいる可能性を示す兆候
- 印字ヘッドを頻繁に清掃している
- サービス対応が繰り返し発生している
- 長期間停止した後の再起動に時間がかかる
- 印字の見た目が安定しない
- オペレーターによる頻繁な対応が必要
これらの課題は、コード品質のみを評価している場合には明らかでないコストを追加する可能性があります
顔料インク対応の産業用インクジェット印字における新しいアプローチ
産業用インクジェット技術は、顔料インクに伴ってきたメンテナンス性と信頼性の課題に対応する方向で進化しています。現在では、顔料の堆積を抑え、稼働率を高め、日常の運用を簡素化することを目的に設計された高コントラスト印字システムを選択できます。
新たに発売されたVideojet 1880 C は、こうした顔料インク対応インクジェット技術の進化を反映した製品です。
硬質顔料インクとソフト顔料インクの両方を使用する用途向けに設計されたVideojet 1880 Cは、印字が難しい素材にも高コントラストで印字しながら、従来の顔料インク対応プリンタで課題となりやすかった清掃作業、サービス対応、予期せぬダウンタイムの削減に貢献します。また、計画的なメンテナンスと、長期間停止した後のスムーズな再稼働を支援する機能も備えています。
よくあるご質問
顔料インク対応の産業用インクジェット印字とは、固体の顔料粒子を含むインクを使用する印字方式です。顔料粒子により、暗色や着色された素材、印字が難しい素材にも視認性の高いコードを印字できます。
染料インクだけでは得にくい高いコントラストが必要な場合に、顔料インクが選ばれます。
顔料インクには固体の粒子が含まれるため、システムによっては、安定した印字品質を維持するために追加のインク循環、清掃、メンテナンスが必要になる場合があります。
主な確認ポイントは、コードの視認性、インク管理、メンテナンス要件、再起動性能、操作性です。
主なポイント
視認性は重要ですが、長期的に安定した運用を実現するには、稼働率、メンテナンス要件、再起動性能、操作性なども重要です。
- 顔料インクは、暗色や着色された素材、印字が難しい素材に高いコード視認性が求められる場合に使用されます。
- 顔料インク印字ソリューションを比較する際は、メンテナンス要件、プリンタの稼働率、停止後に生産を再開するまでの時間など、運用面も評価することが重要です。
- インク管理とプリンタ設計の進化により、日常的なオペレーターの介入を減らしながら、安定した高コントラスト印字を実現しやすくなっています。
顔料インク対応の産業用インクジェット技術の進化により、高コントラスト印字のために、過度なメンテナンスや運用の複雑さを受け入れる必要はなくなりつつあります。現在のシステムは、顔料インクならではの視認性を生かしながら、日々の運用をより簡単かつ安定したものにするよう設計されています。
最新の顔料インク対応インクジェット技術について詳しくは、Videojet 1880 Cの製品ページをご覧いただくか、印字要件についてビデオジェットの担当者までご相談ください。
高コントラスト印字ソリューションを評価する際は、コードの見た目だけでなく、運用面も含めて検討することが重要です。
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記事の作成方法
本記事は、ビデオジェットの産業用インクジェットプリンタ担当者およびその他の専門家の知見をもとに作成しています。