トレーサビリティとは、その製品が「いつ・どこで・誰によって」生産されたのかを、サプライチェーンを経て流通、消費までの過程で、製品を識別、追跡可能な状態にすることです。
トレーサビリティが重要な理由
消費者の安全を守るための政府の規制や業界標準への準拠が、トレーサビリティの主要な推進力となっています。これに関連して、トレーサビリティとバッチ印字は、安全性の問題、品質の問題、または製品の欠陥が特定されたときに、迅速かつ効果的に製品の回収・リコール(または撤去)を可能にするためにも重要です。これは、メーカー/サプライヤがリコールの規模と影響を最小化するのに役立ちます。
たとえば、医薬品の分野では、製品のシリアルナンバー印字が義務付けられています。製品の種類、バッチ・ロット番号、有効期限を含む一意の識別子(通常、二次元データマトリクスと人が読める形式)は、偽造医薬品指令に準拠するため、すべての医薬品に含まれなければなりません。
同様に、食品・飲料の包装においても、大半の小売業者は、二次包装(外箱やカートン)および三次包装にトレーサビリティ情報を記載することを要求しています。一般的には、バッチ番号、製造日などの情報を含むGS1-128バーコードの印字やラベル付けを意味します。
トレーサビリティのための印字とマーキングの役割
生産ラインの印字やマーキングシステムは、トレーサビリティ情報を、人が読める英数字テキスト、リニアバーコード、二次元コード、QRコードなどの形で、製品や包装に効率的かつ正確に適用することを可能にします。
このデータは、インクジェットプリンタ、オートラベラー(自動ラベル貼付機)、レーザーマーカーにより、ほぼあらゆる種類の製品に適用することができます。ビデオジェットの主な優先事項は、このトレーサビリティデータを高い品質と精度で印字するためのクラス最高の印字機器を提供することで、効率の向上、印字エラーの際のコスト削減、顧客サービスとサポートの改善を可能にする機器を提供します。
トレーサビリティに推奨される印字ソリューション
- お役立ち関連資料
小型薬剤包装における単品レベルのトレーサビリティ実現
幅広い製品およびサポートを提供して、小型包装印字の高品質トレーサビリティマーキングを実現します。製薬機械装置メーカーとの長きに渡る相互関係により、フルシステムの一部として適切に統合することが可能になっています。
レタスに関するトレーサビリティ・イニシアチブ
葉物野菜の生産業者は、農産物の想定外の汚染・リコールにより、商品の廃棄や金銭的な損失に直面するリスクが高くなっています。詳細なトレーサビリティ情報を商品に付加することにより、汚染調査を簡素化し調査にかかる期間を短縮することができます。
水産業界のトレーサビリティ
現在の魚介類のトレーサビリティの手法には不適切なものがあり、サプライヤと消費者の双方へしばしばリスクをもたらします。ビデオジェットが提供する耐洗浄性のある印字装置は、サプライチェーン全体を保証するトレーサビリティを目指すサプライヤの皆様のお役に立ちます。