あらゆるサイズや形式に対応できる柔軟な印字ソリューション
化学製品製造における印字は、高温・多湿で埃が多い生産環境のため、厳しい環境であると言えます。信頼性の高い高品質の印字を実現するには、プリンタや印字機はこれらの課題に加え、休みなく連続稼働でき、頻繁な切り替えに耐えられる設計が求められます。
社内の品質管理ニーズへの対応から、納品先から要求されるトレーサビリティ要件の対応まで、ビデオジェットがお手伝いいたします。
- 使用用途
- 生産ライン導入例
- 製品パンフレット
- お役立ち関連資料
- 導入事例
- 用途一覧
- プラスチック製容器
- 袋類
- 金属製容器
- 特殊容器
- 段ボール箱
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックスなどを印字可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
- インクベースの非接触印字方式
- 複数のデータタイプ (英数字、ロゴ、バーコード) を大文字で印字
- 段ボール箱などの二次梱包への印字向き
- サーマルプリンタを搭載しており、印字とラベル貼付けを同時に実行
- バーコードを含むオンデマンド印字が可能
- さまざまなサイズのラベルを印字
- 幅広い種類の包装タイプに自動貼付
- レーザー光による非接触印字方式
- 対象物を深堀、酸化、剥離、発色、転写させてマーキング
- 印字内容を簡単に変更可
- 高品質で微細なマーキングが可能
- インクベースの非接触印字方式
- 熱・表面張力を利用してインクを包装表面に投射
- 二次元データマトリクス・その他バーコード・ロゴなどの高解像度の印字に最適
プラスチック製容器
- 鮮明で半永久的な印字に最適、実質的に消耗部品なし
- ビーム屈折ユニットなど、レーザーマーカー用アクセサリを幅広く取り揃えており、生産ラインへの統合を簡素化し、レーザー性能を最適化
- プラスチックへの直接印字とラベル印字の両方が可能
- 容器のあらゆる場所に印字できる非接触型印字ソリューション
- プラスチックへの固着性と印字耐久性を最適化する特殊インクもご用意
- ヒューマンエラーを最小限に抑え、印字関連のやり直し作業を減らす雨に設計された印字事故防止技術を搭載
容器の材質に合った適切な印字ソリューション
プラスチックへの印字には、滑りやすい可塑剤へのインク固着性や、化学薬品が漏れた場合の印字の耐性など、さまざまな課題があります。最適な印字ソリューションの選定には、製造環境、印字対象の材質、インクに必要とされる耐性を考慮しなければなりません。
ビデオジェットの印字のプロが、ニーズに合った最適なソリューションの選定から設置までをお手伝いします。
袋類
- 凹凸のある表面でも大文字が印字され、サプライチェーン全体で製品情報の伝達を実現
- 特許取得のマイクロパージ技術により、プリントヘッドを清潔に保ち、インクの使用効率を改善
- マスター/フォロワー機能により、パレット上の製品の位置に関係なく、袋の両側に印字可能
- Dynamic Calibration™ (ダイナミックキャリブレーション) 機能は、極端な温度でもインク粘度を調整し、印字品質を向上
- CleanFlow™(クリーンフロー)プリントヘッドは、インク堆積を防ぎ、省メンテナンスを実現
- 無臭インクやMEKフリーインクを含む175種類以上のインクをラインナップ
- コントラストを高めるために、濃い色と薄い色の両方のインクを幅広くご用意
インク固着性とプリンタの選定
高温、多湿、埃っぽい環境下であっても、最適な印字ソリューションとインクを選択することが印字成功のカギとなります。
ビデオジェットは、目詰まり防止のプリントヘッドを搭載したプリンタや、速乾性、耐熱性、耐油性を備えた特殊インクなど、特殊なソリューションを用意しています。数多くのオプションがあるため、さまざまなソリューションをテストし、生産環境に適した印字とインクのソリューションを選定できる印字業界のリーダーをパートナーに選ぶことが重要です。
金属製容器
- 簡単に生産ラインに設置することができ、さまざまな基材の上面、底面、側面に印字が可能
- 金属曲面への印字に最適なソリューション
- 特許取得済みの CleanFlow™ (クリーンフロー) 技術は、陽圧エアと穴あきのフェイスプレートを使用してプリントヘッドをより清潔に保ち、突発的なダウンタイムを低減
- インクや溶剤を必要としないため、インクによる商品価値が損なわれる可能性を排除
- レーザー光源、マーキングヘッド、レンズの種類が豊富で、さまざまな用途に対応
- 集塵システムやエアナイフなどのアクセサリにより、生産環境とマーキングレンズを清潔に維持
あらゆる形状の容器に対応する柔軟な印字ソリューション
金属容器に理想的な印字ソリューションを選択するには、容器の形状やサイズ、希望する解像度や耐久性など、いくつかの要素を考慮する必要があります。たとえば、レーザーマーカーでは高解像度で半永久的なマーキングが可能ですが、特定の形状や材質を対象としたときに特に威力を発揮します。一方、産業用インクジェットプリンタでは、印字対象素材をあまり選ばない汎用性があり、インクの種類が多い点も特徴です。このため、経験豊富な印字パートナーは、プリンタの選択プロセスを進める上で非常に貴重な存在となります。
特殊容器
- ほぼすべての素材、サイズ、色の要件に対応する多用途印字ソリューション
- 50μ のノズルで、小さな領域への印字も可能
- Smart Cartridge™ (スマートカートリッジ) 溶剤システムにより、廃棄、汚れ、ミスを解消
- 高解像度、インクベースの印字で消耗品が不要なため、メンテナンスとそれに伴うダウンタイムを最小化
- 水性、アルコールおよびエタノールベースの溶剤を使用したインクなどでは浸透性の高い材質に印字
- VJ8610 は MEK ベースのインクを使用し、非浸透性素材への優れた固着性を実現
- 高解像度の刻印技術による優れた高精細のマーキングを実現
- さまざまな印字両機に対応できるため、多様な製品サイズやライン速度に対応
- ガラス製容器に鮮明なバーコード、ロゴ、テキストをエッチングし、半永久的なマーキングが可能
ほぼすべての容器に印字可能
多くの特殊化学品やファインケミカルは、ブランド差別化戦略や製品の用途、使用方法に基づいて、独自の容器で供給されています。特殊な容器に最適な印字技術を選択することで、どのような容器デザインであっても、高品質で安定した印字を実現することができます。
段ボール箱
- 使いやすさと省メンテナンスを追求した、高品質な印字ラベルの自動貼付装置
- Direct Apply™️(ダイレクトアプライ)直接貼付方式は、最大150印字/分のオンデマンドラベル添付によりパフォーマンスを向上(4″x6″のラベルの場合)
- ラベルのコスト、保管、管理、および顧客ごとに異なるプレプリントされた段ボール箱の必要性を排除
- 特許取得のマイクロパージ技術により、プログラム可能な間隔でパージし、プリントヘッドの埃や塵の付着を防止して最高の印字品質を実現
- DataLase®(データレース)コントラスト増強材を塗布した段ボール箱にレーザーマーキングを行うことで、濃い黒色で非常に高い解像度の印字が可能
- 塗装面やラベル面を焼灼することで、視認性の高い印字を実現
トレーサビリティを向上させ、段ボール関連コストの削減に貢献
段ボール箱にロット、バッチ、サプライヤ独自の情報を明確に印字することで、倉庫、卸売業者、小売業者が共通で確認可能なトレーサビリティポイントが生まれます。この情報は重要な製品情報を提供し、迅速な識別を可能にするため、サプライチェーンの中で製品を迅速に移動させることができます。
これを実現するため、ビデオジェットでは GS1 認定ソリューションを複数提供しています。トレーサビリティの向上と製品移動の支援に加え、この情報を段ボール箱に直接印字することで包装の需要が簡素化され、異なる取引先に対して共通の段ボール箱を標準化することで段ボール箱関連のコストが削減されます。
- 充填ライン
- 袋充填機・シール機構
- 特殊容器
- 段ボールケーサー・封函機
充填ライン
充填ラインは通常、連続的に動作し、印字機器設置のためのスペースは限られています。
ビデオジェットは、製品への直接印字やオートラベラー (自動ラベル貼付機) の両方に対応する、省スペースで統合が容易なソリューションを提供しています。
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックスなどを印字可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
- レーザ光による非接触印字方式
- 対象物を深堀、酸化、剥離、発色、転写させることによりマーキング
- 印字内容を簡単に変更可
- 高品質で微細なマーキングが可能
- インクベースの非接触印字方式
- 複数のデータタイプ (英数字、ロゴ、バーコード) を大文字で印字
- 段ボール箱などの二次梱包への印字向き
袋充填機・シール機構
袋充填機やシール機構の並ぶ工程には、間欠と連続の 2 つのモードがあります。
ビデオジェットはその両方に対応するソリューションを用意しています。また、デュアルヘッドプリンタは、1 つのユーザーインターフェイスで袋の両面に同時に印字することができます。
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックスなどを印字可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
- インクベースの非接触印字方式
- 複数のデータタイプ (英数字、ロゴ、バーコード) を大文字で印字
- 段ボール箱などの二次梱包への印字向き
特殊容器
特殊容器の場合、製品を制御して適切な印字方向を確保するためにサイドグリップコンベアが使用されることがよくあります。
ビデオジェットには、さまざまな印字技術をサイドグリップコンベアやその他のワーク搬送装置に設置してきた実績があります。
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックスなどを印字可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
- レーザ光による非接触印字方式
- 対象物を深堀、酸化、剥離、発色、転写させることによりマーキング
- 印字内容を簡単に変更可
- 高品質で微細なマーキングが可能
- インクベースの非接触印字方式
- 熱・表面張力を利用してインクを包装表面に投射
- 二次元データマトリクス・その他バーコード・ロゴなどの高解像度の印字に最適
段ボールケーサー・封函機
段ボール箱用印字装置は通常、封緘された段ボール箱が排出された後にコンベアに組み込まれます。
ビデオジェットは、製品識別用の高解像度画像やバーコードから、製品追跡用のバッチ番号やロット番号に至るまで、さまざまなソリューションを揃えています。
- レーザ光による非接触印字方式
- 対象物を深堀、酸化、剥離、発色、転写させることによりマーキング
- 印字内容を簡単に変更可
- 高品質で微細なマーキングが可能
- さまざまなサイズのラベルを印字
- 幅広い種類の包装タイプに自動貼付
- インクベースの非接触印字方式
- 複数のデータタイプ (英数字、ロゴ、バーコード) を大文字で印字
- 段ボール箱などの二次梱包への印字向き
化学製品への印字・マーキングに関する総合パンフレット
ビデオジェットは単行・複行印字、ロット・日付情報の印字、さらに法規制やサプライチェーンから求められる履歴追跡用の印字ができる様々なプリンタを取り揃えています。操作、メンテナンス、設置も簡単な上、業界最大のサポートネットワークを通じて専門知識とサポートを提供します。
【化学製品】プラスチック製包装の印字品質を最適化
化学製品の包装には、通常プラスチック製のボトルや容器が選ばれます。しかしプラスチック印字は、コントラスト比、固着性や耐久性が達成しづらいという特徴があります。ビデオジェットは、プラスチック製の容器に高品質の印字を実現できる多様なソリューションを取りそろえています。
特殊な化学製品の包装における印字品質に関する検討事項
特殊な化学製品の製造需要の増加に伴い、メーカーは高品質の製品を、より多く、より効率的に生産することが求められます。政府の規制は大変厳しいものになっており、メーカーは化学品の分類および表示に関する世界調和システム (GHS) に準拠する必要があります。
化学製品製造現場での産業用インクジェットプリンタの使用
産業用インクジェットプリンタによる印字の信頼性とプリンタ性能が高い水準で達成されるかどうかは、周囲の厳しい環境条件に左右されることなく高品質の印字ができるようにプリンタが設計されているかどうかで決まります。
Zeppelin Systems 社
ゴム・タイヤ業界では、ゴム製造に必要な微量の化学薬品を手作業で計量していましたが、計量・袋詰めを半自動的に実施できるようにする必要がありました。袋にバーコードや日付と時刻、使用した配合を正確に印字するために産業用サーマルプリンタを採用いただきました。
Bell Laboratories 社
米国ウィスコンシン州に本拠を構える Bell Laboratories 社は、6 つの大陸で、幅広い種類のネズミ駆除製品を製造しています。厳しい生産スケジュールを守り、すべての容器に対し正しい内容を確実に印字するために、同社では 1 台の産業用インクジェットプリンタ VJ1510 をフル活用しています。