最高水準の医薬品や医療機器への可変印字を実現
医薬品や医療機器の包装には、他の産業よりも高い水準での可変印字品質が求められます。法規制の順守やトレーサビリティを目的とする印字や、高速で読み取る必要のあるバーコードには、高い可読性とコントラストが求められます。
ビデオジェットでは、広範なシリアルマーキングの需要に対応できるソリューションに加えて、適格性確認 (IQ/OQ) をサポートするサービスをご用意しています。これにより、容易に米国の FDA (Food and Drug Administration: 食品医薬品局) の 21CFR Part 11 などの技術規制を順守し、文書化のニーズを満たすお手伝いをします。
- 使用用途
- 生産ライン導入例
- お役立ち関連資料
- 導入事例
- 用途一覧
- 厚紙製の箱
- ボトル
- ラベル
- 薬瓶・アンプル
- フレキシブル素材
- 外箱
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックスなどを印字可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
- デジタル制御の印字ヘッド
- インクをフィルムなどに転写して印字する熱転写方式
- リアルタイムで可変データの印字可能
- 食品や製薬用パッケージの印字に最適
- インクベースの非接触印字方式
- 複数のデータタイプ (英数字、ロゴ、バーコード) を大文字で印字
- 段ボール箱などの二次梱包への印字向き
- レーザー光による非接触印字方式
- 対象物を深堀、酸化、剥離、発色、転写させてマーキング
- 印字内容を簡単に変更可
- 高品質で微細なマーキングが可能
- インクベースの非接触印字方式
- 熱・表面張力を利用してインクを包装表面に投射
- 二次元データマトリクス・その他バーコード・ロゴなどの高解像度の印字に最適
- サーマルプリンタを搭載しており、印字とラベル貼付けを同時に実行
- バーコードを含むオンデマンド印字が可能
- さまざまなサイズのラベルを印字
- 幅広い種類の包装タイプに自動貼付
- テキスト、バーコードまたは画像をマーキングし、消耗品をほぼ使用しないシンプルでクリーンな印字方法
- 全体的に耐久性が高い印字が可能で、複数の隣り合った製品にマーキング可能
- さまざまな種類の特殊配合のインクが選択可能で、装置と組み合わせることで幅広い用途に対応
- 不浸透性素材または防水コーティングなど、多くの一般的なパック素材に印字が可能
- 医薬品および医療機器業界における浸透性のボール紙素材へのマーキングで一般的な技術
- 他のインクベースのシステムより高解像度の印字が可能
- 医薬品用途に最適な高品質インク
白い厚紙製の箱への高品質のバーコードのレーザーマーキング
白い医薬品の箱にレーザーを使ってより高品質のバーコードをマーキングする方法は2つあります。
- 箱の加工業者に炭酸カルシウムまたは酸化アルミニウムを白の厚紙のコーティングの下に追加するように依頼して、マーキングのコントラストを強める方法
- 生産工程で、箱上の必要な箇所にレーザーに敏感に反応するコーティング剤を適用し、レーザーによる色変化の効果を引き出すことで、白い背景に強いコントラストの黒のマーキングを生成する方法
- 非常に柔軟な印字ソリューション
- さまざまな可視インクの他に UV 線または赤外線対応の不可視インクも有り
- ブランド保護のための不可視印字に利用可
- 耐久性の高いマーキングをボトルやキャップに直接印字するのに効果的
- 小型のミラーやガルバノミラーでビームをステアリングすることで、プラスチック製ボトルへの直接刻印やラベル上のインクコーティングの燃灼が可能
- ボトルや包装に貼り付ける前のラベルへのシンプルな直接接触印字方法
- シームレスな統合が可能で堅牢なブラケット有
- バーコード、高密度の印字、製品情報の印字に理想的な高解像度印字が可能
- 特殊なプレプリントが施されたラベル上の濃い色のベタ塗のマーキング領域の焼灼に使用可能
- 鮮明な印字を実現し、必要な消耗品が少ないためランニングコストの削減も可能
- 小型の印字ヘッドおよび柔軟性のあるアンビリカルホース付であるため、ラベリング装置に簡単に組み込み可能
- さまざまな種類のインクを使用できるため、紙やプラスチックラベルのシートに様々な色で高コントラストを実現
- 貼付前のラベルに適した印字方法
- 高い印字品質とコントラストで、複雑な二次元・データマトリクスの印字に最適
- 印字ヘッドが小さいため、ラベル貼付装置に簡単に統合可能
- ガラス瓶向けの効果的なマーキング技術
- 高度なソフトウェアを使用することで、特に小さい 2D コードでは重要になる液滴位置の精度を高めることが可能
- 高圧蒸気滅菌に耐える、可視インクおよび UV インクは、ノーブランド包装が求められる用途で使用可能
- 業界でも有数なレーザー製品のラインナップ
- CO2、ファイバー、UV レーザーマーカーから包装用途に最適なマーキング方法を選択可能
- ファイバーレーザーは、薬瓶のクリンプトップへのマーキングに適用可能
生産ラインへのシームレスな統合が重要
高品質な印字には、素材を正確に取り扱い、マーキング装置を振動のない安定した場所に設置することが必要です。これは、複雑なデータマトリクスをマーキングする場合に特に当てはまります。
新しい生産ラインや印字装置を導入する前に、包装をスムーズかつ振動なしに運搬できるかどうか確認することをお勧めしています。
- 多孔性および半多孔性素材上への印字に最適な、小さく、高解像度のプリントヘッドを搭載
- 複数のプリントヘッドを一列に搭載、またはトラバースシステムに統合することで、巻き取り紙への印字が可能
- さまざまなブリスター包装素材へのマーキングに使用可能
- 適切な仕様のレーザーマーカーを正しく設置することで複数レーンで高品質な印字を簡単にマーキング
- 各包装装置 OEM に対応するカスタム仕様のブラケットに適合可能
- 幅広いフォーマットの英数字、バーコード、シンプルな単色アイコンの印字を高解像度で実現
複数の生産ラインでのブリスタ包装およびトラバース印字ソリューション
医薬品および医療機器の包装工程において、複数の生産ラインの構成である場合は、ラインの統合で特有の課題が発生します。
ビデオジェットの一部のサーマルインクジェットプリンタは、1 つのコントローラで複数のプリントヘッドを制御できるので、1 台のプリンタで複数の包装への印字が可能です。また、当社の CO2レーザーマーカーは、マーキング領域が広いので間欠モードまたは連続モードの複数の生産ラインで使用できます。
- 配送で製品を識別する標準的な方法
- 自動ラべリングで、ラベリングのミスや可読性の低下を大幅に減らせるため、経路指定や履歴追跡に最適
- 段ボールへのラベル自動貼付は、手動でのラベリングよりも高速でより均一であるため、誤ったラベルの貼付を防止
- 段ボール箱に高解像度の印字が可能
- 高解像度プリントヘッドは組み合わせて使用可能で、段ボール箱の側面をはじめとした浸透性素材に大きな画像を印字することが可能
- スキャン用バーコードなどの情報を直接段ボール箱に印字
- コスト効率性が非常に高く支出を軽減
- ラベルのコスト、在庫や管理の手間が低減可能で、特定の顧客専用のプレプリント済み段ボール箱が不要
サプライチェーンの効率性の改善と費用節減
ロットやバッチに関する情報やサプライヤー独自の情報を、段ボール箱に明瞭に印字することで、サプライチェーンのすべての関係者がトレーサビリティの観点からその情報を確認できるようになります。これにより、万が一製品のリコールが発生した場合に、対象製品がすぐに特定できます。
ローカルな基準により除外される場合を除き、この情報を段ボール箱に直接印字することで、包装の共通の部分は標準品として取り扱えます。
- カートナー
- 重量選別機
- サイドグリップコンベア
- ボトルラベルアプリケーター
- 薬瓶・アンプル用スターホイール
- 熱成形機
印字装置は、カートナー内部に組み込まれる場合や送り出しコンベアに設置される場合など、複数の位置での設置が考えられます。また、必要に応じてカートナの上流工程で一次包装に印字することもあります。
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックスなどを印字可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
- インクベースの非接触印字方式で
- 熱・表面張力を利用してインクをパッケージ表面に投射
- 二次元データマトリクス・その他のバーコード・ロゴなどの高解像度の印字に最適
重量選別機に印字装置を組み込むことで、重量選別機の正確な素材の取り扱いを利用できるため、印字およびデータマトリクス全体としての品質を向上させることができます。
- インクベースの非接触印字方式
- 熱・表面張力を利用してインクを包装表面に投射
- 二次元データマトリクス・その他バーコード・ロゴなどの高解像度の印字に最適
- レーザ光による非接触印字方式
- 対象物を深堀、酸化、剥離、発色、転写させることによりマーキング
- 印字内容を簡単に変更可
- 高品質で微細なマーキングが可能
サイドグリップコンベアへプリンタをシンプルに統合することで、医薬品ボトルの上部または底部に可視マーキングや不可視マーキングが印字できます。
ボトルがコンベアで運搬されている間に下流工程の印字検証を簡単に行うことができます。
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックス等の印字が可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
ラベルを貼付する前に、接触型または非接触型のさまざまな印字技術をラベル印字に利用できます。精密なラベルの取り扱いが、高品質の英数字およびバーコードの印字を可能にします。
- インクベースの非接触印字方式
- 熱・表面張力を利用してインクを包装表面に投射
- 二次元データマトリクス・その他バーコード・ロゴなどの高解像度の印字に最適
- デジタル制御の印字ヘッド
- インクをフィルムなどに転写して印字する熱転写方式
- 食品や製薬用パッケージの印字に最適
液滴投射の正確性は、小型の医薬品包装へのトレーサビリティ用印字では極めて重要です。スターホイールの高精度の動きは、この用途の印字素材の取り扱いに最適です。
- 溶剤ベースの非接触印字方式
- 最大 5 行のテキスト、バーコード、二次元コード、グラフィックス等の印字が可能
- トラバース装置を利用することで、静止した包装への印字が可能な機種もご用意
機械動作と制御が精密であるため、ブリスタ包装を封じるホイルやその他のバリアフィルムを含む、巻き取り素材への高品質な印字が確実に実行できます。
- インクベースの非接触印字方式
- 熱・表面張力を利用してインクを包装表面に投射
- 二次元データマトリクス・その他バーコード・ロゴなどの高解像度の印字に最適
スターホイールと併せて使える印字ソリューション
スターホイールを用いた搬送システムに印字の機能を組み込む場合、その印字方法は複数から選択できます。印字する対象物、印字の内容、周囲のスペースの制限に応じて、適した印字技術を選択する必要があります。本資料ではその印字ソリューションについて紹介しています。
医薬品包装へのシリアルナンバー印字
データマトリクスは、多くの地域や国において標準のシリアルナンバー印字方法となりつつあります。本資料では、データマトリクスの印字用途におけるレーザーマーキング技術とサーマルインクジェット技術を比較しています。
医療用マスクへの印字
医療用マスクは個人用保護具 (PPE) とみなされており、医療機器に分類されます。ビデオジェットは、マスクとその包装、輸送箱への革新的な印字ソリューションをご提供することにより、医療用マスクメーカーのお客様が法的要件を満たすことができるようサポートいたします。
医療機器への UDI 印字
機器固有識別子 (UDI) システムの目的は、医療機器のトレーサビリティを容易にし、販売済み製品の安全に関わる活動を大幅に効率化させることです。市場に流通する特定の医療機器を明確に識別できるため、より厳格な監視を行えるようになります。
バイアル瓶のキャップへのファイバーレーザー印字
新型コロナウイルスのような世界規模のパンデミックとの闘いの時代にあって、ワクチンは闘いに勝利するための重要な手段です。したがって、シリアル化された重要データを外箱に印字するだけの管理方法ではなく、トレーサビリティ情報をバイアル瓶やシリンジに印字する必要もあります。
小型薬剤包装における単品レベルのトレーサビリティ実現
幅広い製品およびサポートを提供して、小型包装印字の高品質トレーサビリティマーキングを実現します。製薬機械装置メーカーとの長きに渡る相互関係により、フルシステムの一部として適切に統合することが可能になっています。
医薬製品用の HDPE 容器への高コントラスト印字
幅広いレーザーマーカーのポートフォリオを持つビデオジェットは、各種の医薬製品の印字面に最適なレーザー技術を選択的に提供し、最高品位のトレーサビリティ用マーキングを生成できます。
米国 UDI 規則遵守のための技術ソリューション
ビデオジェットのサーマルインクジェットプリンタは、医療機器への印字で一般的に使用される高品質印字が可能なプリンタとしての 10 年以上の実績を有しています。世界中の製薬業界で、サーマルインクジェットプリンタの設置数が最も多いのがビデオジェットです。
DuPont™️ Tyvek®︎ (タイベック) への可変データの直接印字
ビデオジェットでは、タイベックを用いた医療用包装へ直接印字する用途に適した 3 つの印字技術をご提供しています。印字品質の確認のためビデオジェットのサンプルラボにて広範なテストを実施し、各種のタイベック包装に最も適した印字機を選定しました。
診断用検査キットへの印字
ビデオジェットは検査キットを構成する全てのものに対する革新的な印字ソリューションをご提供することにより、メーカーのお客様および包装業者のお客様が上記のような法的要件を満たすことができるようサポートいたします。
Medreich PLC 社
さまざまな地域に向けて、多岐にわたる薬効分類に合わせた多様な剤形の医薬品の製造販売を幅広く行う総合医薬品企業のインドの医薬品メーカー Medreich PLC 社がビデオジェットの印字ソリューションで生産と品質を向上させました。
Romaco 社
Romaco Siebler ブランド製品に当社のレーザーマーカー VJ3340 が組み込まれた理由、そして当社が Romaco 社の一番の印字パートナーとなった理由をご説明いたします。
Ascensia Diabetes Care 社
70 年以上にわたって血糖モニタリングシステムを患者に提供し、市場を牽引してきた Ascensia Diabetes Care 社は、ビデオジェットのレーザーマーカーを使用することによってラベルをなくし、5 年間で 2 億円の経費削減を見込んでいます。
Mettler-Toledo PCE 社
PCE 社の印字技術に対する要求水準は非常に高く、極めて信頼性の高い光学検査機器とインテリジェントなデータ管理ソフトウェアの使用がプロジェクトを前進させた鍵でした。有効な印字ソリューションとして PCE 社が選択したのは Wolke サーマルインクジェットプリンタでした。
Kersia 社
50 年以上前に創業し、現在 120 ヶ国以上で事業を展開しているバイオセキュリティと食品安全性の分野で世界的に活躍する Kersia 社には、VJ1560 を既にご利用いただいていましたが、新たに VJ1880 をトライアル導入していただきました。
MULTIVAC 社
MULTIVAC 社は、食品、工業、医薬および医療業界向けにトレイシーラー、サーモフォーミング成形機、真空チャンバー包装機の製造および販売を行っています。本資料では、ビデオジェットの製品とサービスが MULTIVAC 社の包装機械にどのように活用されているかを紹介します。
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医薬品・医療業界向け パンフレット
医薬品および医療機器の包装では最高水準での可変印字が求められ、マーキング工程で満たさなければならない条件は、他の業界に比べて極めて高いと言えます。また、印字ソリューションは生産ラインの生産性を向上させ、最新の高度な生産ラインにシームレスに統合できる必要があります。