ガラスへのレーザーエッチングと刻印・彫刻

ガラスへのレーザーエッチングとは?

ガラスへのレーザーエッチングと刻印・彫刻

ガラスへのレーザーエッチング(マーキングまたは刻印・彫刻とも呼ばれる)は、ガラス製品への印字のためのソリューションとして、ますます人気が高まっています。レーザーマーカーでは、ほぼすべての色や種類のガラスに高解像度のコードやシンボルを半永久的にエッチングすることができます。

エッチングレーザーがガラスに当たると、ガラスにひびが入ります。ガラスの表面にある天然の粒子や結晶構造は、非常に急速に加熱されると、高温の部分が周囲に対して急速に膨張するため、表面から微細なサイズの「チップ」を分離します。このようにして、レーザーはガラス瓶、バイアル瓶、釉薬、その他のガラス製品にエッチングや彫刻を施すために使用されます。出力、速度、焦点をうまく制御することで、優れた結果を得ることができます。

レーザーエッチングとガラス彫刻の違い

レーザーエッチングとレーザー彫刻の主な違いは、レーザーがガラス表面を貫通する深さと、結果として得られる印字の深さです。一般的に、ガラスをエッチングする場合と比較して、他のすべての要因が同じである場合、より高出力のレーザーが必要になります。

レーザーエッチングのメリット

レーザーエッチングは、ガラスの表面を不可逆的に変化させることで、インクジェットで印字したものよりも永久的なマークを残します。ガラスへのインクジェット印字は、表面が濡れていたり、加工時に流れたり、取り扱い時の摩耗で変質することがあります。

レーザーエッチングを使用すると、ガラス瓶、バイアル、ジャー、光沢パネルに、シリアルナンバー、内部追跡コード、品質マーク、英数字によるトレーサビリティ情報を透明ガラスとカラーガラスの両方にマーキングすることが可能です。これは、インクを溶かしたりラベルを緩めてしまう湿気の多い製造ラインや、製品の取り扱いによって印字コードが摩耗したり汚れたりする場合に、特に重要な機能です。レーザーエッチングによる永久刻印は、印字内容を改ざんから守り、不正行為から保護します。また、高品質の刻印により、顧客にブランドの信頼を与える明確なコーディングを可能にします。

レーザー加工によるガラスアブレーション(蒸着)は、英数字の印字には視覚的な一貫性をもたらしますが、二次元コードのような複雑な図形に必要な広い面積の一貫性については頼りになりません。また、エッチング中に剥がれたガラス片を除去し、その後の文字作成時にレーザービームに干渉しないようにするための集塵システムも不可欠です。

ガラスへのレーザーエッチングと刻印・彫刻ソリューション

Videojet®︎ 3640 CO2レーザーマーカーVideojet®︎ 7810 UVレーザーマーカーなどのレーザーマーカーは、ガラス表面にマイクロクラックを形成してエッチングし、透明ガラスやカラーガラスにシリアルナンバー、内部追跡番号、トレーサビリティ情報を作成します。

レーザーガラスエッチング技術が業界の標準に採用された好例が、生産ラインです。この特殊な設定では、レーザービームは回転または振動するミラーに向かって照射されます。ミラーが動くことで、数字や文字がマーキングされた面にトレースされます。医薬品、食品、飲料などの充填ラインで、日付、賞味期限、ロット番号などを印字するのに適しています。レーザーエッチングは、ガラス瓶を「移動させながら」マーキングすることを可能にします。マーキングを行う場所は「マーキングレーザーステーション」と呼ばれ、包装工場や充填工場に多く見られます。生産ラインの高速化に伴い、ホットスタンプやパッド印字といった旧来の低速技術から、レーザーエッチングシステムに置き換わりました。

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